【備忘録】
相変わらず市町村を呼んでの審査会。NPOの関係で解決しなければならない問題が山積。■徹夜
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芥川賞の2人の受賞者を見ていて、なぜだか新井素子を思い出した。
今はなき奇想天外社が主催して、1977年に第1回奇想天外新人賞の佳作となった「あたしの中の・・・」でデビューした高校生作家である。
四半世紀以上前で、なおかつSF畑の作家だからあまり知らない人もいるだろうが、自分にとっては衝撃的な出来事だった。
この佳作入選には、日本SF界の巨匠 故星新一が深く関わっていた。
いや、推薦したとかいう次元ではなく、新しい時代の旗手として惚れ込んでいたように見える。
選考経過の記録などを読むと、同じ選考委員の筒井康隆や小松左京が難色を示す中、とにかく強く推したことを記録に残すことにこだわっていた。
それだけ、星新一にとっても彼女は衝撃的な出現であったに違いない。
ショートショートの名手である星をもって「くだらんおしゃべり自体が面白くて作品が生きていると感じているのかもしれない。」と言わしめた、話し言葉がそのまま文章になったような、どちらかといえば冗長な文章。
他の選考委員をして「マンガチック」と評された科白回し。
しかし、そこには間違いなく若い感性が輝いていた。
それだけであれば、今回の二人の芥川賞受賞者もあまり変わりばえはしないであろう。
ネットやメール時代の作家としての話題性も高いのだから。
だが敢えて断言しよう、新井素子にあった伝統を破壊する個性は、そこにはない。
星新一という先輩作家に「ぼくは、これによって人生観が変わった。」とまで言わせ、虜にして止まなかった「個性」である。
追記:
新井素子と同時に佳作入選した作品に、筒井康隆が推した大和真也の「カッチン」がある。
当時は、二人とも現役の女子高校生(新井16歳、大和17歳)であった。
その点でも、今回の芥川賞を見ていて、新井素子を思い出したのかも知れない。(笑)
-----補足-----(2004.02.03)
新井素子って誰?って云う方のために、新井素子研究会、略して「素研」は
こちら。
しかし、あの「ブラック・キャット」が完結したという話には驚いた。
最初の話を読んだのは大学生の頃だから、20年ぶりくらいだと思う。(火暴)
【写真説明】「あたしの中の・・・」初版本 後でお会いした時にサインももらっている